私達について
この旅は、単なるコーヒーの話ではない。
人生における選択についての物語なのだ。
フライハイコーヒーは、ある一つの大きな選択から始まりました。
それは、安定したキャリアを手放し、ずっと胸の中にあった夢を選ぶという決断でした。
私たちはコーヒーに恋をしました。
その香りや味わいはもちろん、人の暮らしに小さな幸せをもたらしてくれる力に惹きつけられたのです。
フライハイコーヒーは、その情熱をかたちにした場所です。
このページでは、その歩みのエッセンスをお伝えします。
私たちがどんな存在で、何を信じ、どのように他とは違うやり方で取り組み、
何を提供し、それがあなたにとってどんな意味を持つのか。
Who we are
「 私達とは 」

かつての私たちは、自分たちのことを「ちょっとクレイジーなやつら」だと思うのが好きでした。はみ出し者。反骨心のある者。ものごとを違う角度から見て、世界を変えに行くタイプの人間だと。
でも、本当のところはもっとシンプルで、ある意味では、ずっと深いものでした。私たちは、ごく普通の人間です。
そして本当に変えられるものは、自分たちの人生だけだと気づきました。
それでも私たちは、安定した人生よりも「夢」を選んだあきらめの悪い理想主義者です。失敗することよりも怖かったのは、いつか振り返ったときに「安心のために夢を手放してしまった」と気づくこと。だからこそ、安定したキャリアや立派な肩書きを手放しました。その気づきこそが、新しい旅の始まりでした。
私たちは、生まれつき細かいところが気になる性格です。多くの人が気づかないような小さな点まで気にかけます。なぜなら、そうした細部こそが、体験の「感じ方」を静かに左右することを知っているからです。
私たちはまた、熱心な学び手でもあります。心を惹かれたことにはとことん深く潜り込み、淹れるコーヒーも、焼くお菓子も、そしてつくり上げる仕組みも、いつも少しでも良くなるように磨き続けています。
そして私たちは、頑固なまでの楽観主義者です。つまずきを「やめる理由」だとは考えません。それは学び、調整し、もう一度挑戦するためのチャンスだと捉えています。そうすることで、明日は今日よりも
誰かにもっと良いものを届けられると信じているからです。
フライハイコーヒーは、そんな私たちのすべてがひとつに集まる場所です。コーヒーやスイーツへの愛情と、「仕事は意味のあるものでありたい」「おもてなしは、疲れた心をそっと持ち上げる力になれる」という信念が出会う場所でもあります。
私たちは、特別でもなければ、完璧でもありません。ただ、自分たちの夢から目をそらすのをやめ、つくりたい幸せに責任を持つことを選んだ人間です。自分たち自身のために。共に働く仲間のために。そして、ここに来てくださるあなたのために。

What we believe
「 私たちの信じていること 」

私たちは、人生は短く、壊れやすく、そして信じられないほど尊いものだと信じています。多くの人が、胸の奥にしまった小さな夢と、重たい責任と、「時間が指の間からこぼれ落ちていくような感覚」を抱えながら毎日を生きています。最善を尽くし、仕事に向かい、家族を守る。拍手もなく、「ありがとう」の言葉も少ない中で。それでも、歩みを止めずに前に進んでいく――そんな日々です。
私たちは、人生におけるいちばん大きな悲劇は「失敗」ではないと信じています。本当の悲劇は、人生の終わりに立ったとき、「自分の夢を生ききらなかった」と気づいてしまうことです。私たちは、意味のある人生は大きな一発逆転ではなく、小さくて正直な選択を何度も重ねることでできていくと信じています。楽な方に流れるのではなく、誰かを思いやることを選ぶこと。誰も見ていなくても、自分のベストを尽くすこと。常識に逆らってでも、自分の夢を生きることを選ぶこと。多くの人があきらめてしまう場面で、もう一度立ち上がること。そこにこそ、「生きる意味」が生まれると信じています。
私たちは、心の平穏は、日々の行動が自分の大切にしている価値観と結びついたときに訪れると信じています。自分の仕事が、自分の信念とちゃんとつながっていると感じられること。夢から目をそらすのをやめ、たとえ時間がかかっても、遠回りになっても、「自分の心が正しいと思える生き方」を選び続けること。
私たちは、幸せは特別な出来事ではなく、ささやかな日常の中にそっと隠れていることが多いと信じています。心からの「いらっしゃいませ」。誰かと向かい合って座るテーブル。手の中のあたたかいカップ。忙しい一日の中にふっと訪れる、ほんの短い休息。私たちが速く走りすぎると、こうした瞬間は簡単にすり抜けていきます。それを感じ取るには、「無関心」ではなく「ちゃんと見ること」を選ばなければなりません。
そして何よりも、「どんな言葉を口にするか」以上に、どう生きるか、どう働くか、どう人と接するか――その一つひとつの積み重ねこそが、私たちという存在をいちばん正直に物語ると信じています。小さな思いやりの行動は、ひとつ残らず意味があります。誰にも気づかれない努力にも、必ず価値があります。
フライハイコーヒーは、そんな生き方と、それを静かに続けている人たちの強さを讃えるために存在しています。

How we do things differently
「 私たちのこだわり 」

1. 目の前の一人から、すべてが始まる。
私たちは、目の前の人を「お客さん」という枠だけで見ません。ドアを開けて入ってきたのは、コーヒーやスイーツを求めて来られた方かもしれませんし、静かな場所、あたたかい笑顔、あるいは「ただ、誰かに気づいてほしい」という気持ちを抱えて来られた方かもしれません。
私たちの最初の仕事は、オーダーを取ることではなく、よく見ること・よく聴くこと です。疲れているように見えるのか。嬉しそうなのか。緊張しているのか。急いでいるのか。それとも、ゆっくり過ごしたいのか。
目の前の一人に本当に興味を持ち、そのひとの「いまの気持ち」や「必要としているもの」を感じ取って、自分たちなりの最善の形で応えたいと思っています。
それは、軽いおしゃべりかもしれません。そっと見守りながら、静かな時間を守ることかもしれません。ときには、ただ一杯の水と、心からの「いらっしゃいませ」だけかもしれません。
簡単に「見えない存在」になってしまうこの世界で、私たちは、目の前の一人一人に無関心でいたくありません。一人の人、一つの瞬間ごとに、無関心に抗うことを選びます。
2. 私たちが届けたいのは「商品」ではなく「体験」です。
私たちは、最初から「モノ」を売りたいとは思っていませんでした。私たちが届けたいのは、「商品」ではなく「体験」です。商品は、たしかに「必要」を満たしてくれます。でも、心まで動かしてくれることは多くありません。
一方で、「体験」は五感を目覚めさせ、記憶の中にそっと残っていきます。誰かがフライハイのコーヒーを飲むとき、私たちはそれを「ただの一杯」にしたくありません。挽きたての豆の香りに引き寄せられ、カップから立ちのぼる香りに心をつかまれ、口に含んだ瞬間、自然な甘さに驚き、最後の一滴まで続く、奥行きのある風味の広がりを楽しんでほしいのです。
スイーツを召し上がるときも、「おいしかった」で終わってほしくありません。目にした瞬間に「わあ」と感じる見た目、ひと口目で伝わる食感の心地よさ、食べ進めるほどに感じる味のハーモニー。最初のひと口から最後のひと口まで、「ひと皿の体験」として楽しんでもらいたいと願っています。
私たちにとって、商品は「その時間をどう感じてもらうか」を形にするための道具です。レジで終わる取引のゴールではなく、その人の一日の中に生まれる、小さな旅のはじまりです。
だからフライハイコーヒーは、「普通」で終わらせたくない人のためのライフスタイルの選択肢でありたいと思っています。誰もが手にできる、ささやかな贅沢。いつもの日常を、もう少し味わい深く、豊かで、「来てよかった」と感じられる時間に変えるための一杯・ひと皿を目指しています。


3. 「ただいま」と言いたくなるような場所をつくる。
私たちのドアの前で、人生が止まることはありません。ここに来る人はみんな、仕事のこと、不安や悩み、終わっていない用事や、まだ誰にも話せていない物語を抱えたまま入ってきます。
だから私たちは、フライハイコーヒーを「ただのカフェ」だとは思っていません。日常のための、もうひとつのリビングルームのような場所——友だちと会って自由に話せる場所。ごはんを分かち合える場所。一人で静かに、カップと自分の考えと向き合える場所。そんな場所でありたいと思っています。
そのために、私たちはメニューと同じくらい、「空気づくり」にも気を配っています。朝のやわらかな光。ランチタイムに自然と生まれるにぎやかな会話のリズム。自分への小さなご褒美を許せる、カフェタイムの落ち着いた空気。
私たちの目標は、シンプルだけれど少しだけ大きな願いです。ここで過ごす時間が、あなたの一日の中で「いちばん好きな時間」になってくれたら——と願っています。少し歩みをゆるめて、自分らしくいられて、人生の中にほんの少しの幸せを感じられる、そんなひとときに。
4. スタッフを大切にすることから、本当のおもてなしが生まれます。
一杯のコーヒーの向こう側にも、一皿の料理の向こう側にも、必ず「人」がいます。それぞれに、夢があり、家族がいて、悩みや不安、そしてささやかな願いを抱えながら働いている人たちです。フライハイコーヒーでは、そんな人たちを「笑顔で手早く動くスタッフ」としてだけではなく、一緒にこの場所をつくる大切なパートナーとして扱いたいと考えています。
私たちは、「つくられた優しさ」を信じていません。もしスタッフが疲れきっていたり、声を聞いてもらえなかったり、ミスを過度に恐れている状態であれば、本当の意味でのホスピタリティは生まれません。
だからこそ私たちは、互いを尊重し、きちんと話を聞き合い、一人ひとりが成長していけるような環境づくりに力を入れています。「何をするか」だけでなく、「なぜ自分の仕事が大切なのか」を理解できるようにしたいのです。
私たちは、小さなカフェがオーナーやスタッフにとって「抜け出せない罠」になってしまう例をたくさん見てきました。フライハイが目指すのは、その逆です。コーヒーの仕事が、人生をすり減らすものではなく、豊かな人生を支える仕事であってほしい。
スタッフが安心して働けて、大切にされていると感じ、信頼されていると感じられるとき、お客様に向かう温かさは「マニュアル」ではなく、本物になります。私たちにとって、スタッフを大切にすることと
お客様を大切にすることは、別々のことではありません。その道の第一歩が、スタッフを大切にすることだと信じています。


5. 毎日、ほんの少しでも「昨日より良く」なることを大切にしています。
私たちは、「完璧」を信じていません。私たちが信じているのは、「昨日より、少しでも良く」 なることです。コーヒーの味が理想と少し違うと感じたら、抽出を見直します。一皿の料理が重く感じたり、バランスが悪いと感じたら、レシピを調整します。サービスがせわしなく感じたり、わかりづらいと感じたら、動線や仕組みを考え直します。
お客様の声に耳を傾け、一緒に働く仲間の声を聞き、そして心の中の静かな声——「もっとやさしく、もっとわかりやすく、もっとスムーズに、もっとおいしくできるはず」という感覚にも耳を澄ませます。
ほとんどの改善は、本当に小さくて、ほとんど誰にも気づかれません。大きな発表も、スポットライトもありません。それでも、そうした小さな積み重ねが、少しずつすべてを変えていきます。カップの中の味わい。お皿の上のデザート。お店の空気のやわらかさ。そして、帰るときのあなたの気持ち。
私たちは、大げさなことではなく、毎日の、ささやかで誠実な努力によって自分たちの仕事と、お客様と、自分自身を大切にしたいと考えています。一日ずつ。一つの選択ずつ。一つの小さな改善ずつ。
Why it matters to you
「 なぜ、あなたにとって大切なのか 」

コーヒーやスイーツ、軽いランチを買える場所は、もうすでにたくさんあります。だからこそ、もしあなたがフライハイコーヒーを選んで来てくれるなら、私たちはここを「どこにでもあるお店のひとつ」にはしたくありません。
私たちがいつも「目の前の一人」から始めるのは、あなたを番号や「お客様」としてではなく、ここに来るまでの時間や背景を持った一人の人としてお迎えしたいからです。今日がどんな一日なのかに少しでも気づき、その瞬間に合ったかたちでできる限りの心配りをしたいと考えています。
私たちが「商品」ではなく「体験」をお届けしたいと思っているのは、あなたのコーヒーやスイーツ、食事を「お腹を満たすだけのもの」にしたくないからです。 香り、味わい、食感、バランス——そのすべてを通して、ほんの少しでも五感が喜び、何気ないひと休みの時間が、そっと特別に感じられるように願っています。
私たちが「帰ってきたくなる空間」をつくろうとしているのは、ここが、友だちと会って自由に話せる場所であり、仕事に集中できる場所であり、ただ一人で座って深呼吸できる場所でもあってほしいからです。ここで過ごす時間が、あなたの一日の中で「お気に入りのひととき」になれば——自分らしくいられて、ほんの少しの幸せを感じられる、小さな避難場所のような存在になれればと思っています。
私たちがまずチームを大切にしようとするのは、その温かさが、そのままあなたに届くと信じているからです。尊重され、応援され、自分の仕事を誇りに思える人から生まれるおもてなしは、作り物の笑顔とはまったく違う重みを持っています。その違いは、きっと、あなたにも伝わるはずです。
私たちが「完璧」を約束せず、「昨日より少し良くなること」を約束するのは、一度きりではなく、来るたびに、ここでの体験が少しずつやさしく、スムーズで、そしておいしくなっていってほしいからです。何度ご来店いただいても、「前よりちょっといい」と感じていただけるように、私たちは調整し、見直し、工夫を続けていきます。
そして最後に——これがあなたにとって大切なのは、たとえ日々が「普通」に見えるときでも、あなたの人生は決して平凡ではないからです。あなたは、たくさんのものを抱え、たくさんのものを与え続けています。私たちの役割はとてもシンプルです。無関心に流されず、あなたをちゃんと見つめること。そして、あなたの「なんでもない日常のひとコマ」を、本当に大切に扱われるべき時間として迎える場所であり続けること。

To the silent heroes
「 私たちがここで待っている“日常のヒーローたち”へ 」

私たちが「日常のヒーロー」と呼ぶとき、思い浮かべているのは、有名人でも、ニュースに出てくる誰かでもありません。拍手もなく、スポットライトもないまま、毎日を支え続けている人たちのことです。
夜遅くまで起きて、朝早くから動き出す親たち。重い責任を背負いながら、「よくやってるね」と言われることの少ない働き手。家族を支える介護者、小さな店を守るオーナー、誰かのために時間を差し出すボランティアや友人たち。
そういう人たちが、静かに、けれど確かに、誰かの毎日をつなぎとめています。
その努力のほとんどは、気づかれないまま通り過ぎていきます。疲れは隠され、夢は後回しにされることも多い。それでも、人は歩みを止めずに、今日も前に進みます。
フライハイコーヒーは、そんな人たちのために存在したいお店です。もしこの言葉の中に、自分の姿を少しでも感じるなら——ここは、あなたのための場所でもあります。
私たちは、あなたが抱えているすべてを解決することはできません。けれど、ここにいるあいだくらいは、「ただの一人のお客さま」ではなく、ちゃんと“あなた”として迎えられる場所でありたいと思っています。
あなたが来てくれたことに気づき、好きなコーヒーを覚え、そっと力を抜ける、やさしくて正直な時間を用意しておくこと。
それが、私たちにとっての「無関心に抗う」ということです。大きな拍手も、派手な演出もなくても、毎日を支えている人たちの静かな強さに、ちゃんと敬意を払うことだと思っています。